小児の睡眠時無呼吸症候群はどのようにして小さな体に起きてしまうのかその原因と対処方法、また子供たちが睡眠時無呼吸にならないための予防策を毎日の生活の中から実現しやすいものをご紹介します。
はやめの対処がキメ手の睡眠時無呼吸症候群のお子さんを持つ親御さん必見です!
成長にも影響する小児の睡眠時無呼吸
小児とは15以下の幼稚園を上がったくらいから中学生くらいまでのお子さんを指します。
これまであまり耳にすることもなかった睡眠時無呼吸のイメージでいうとまず思い浮かぶのが「いびき」。
太った大人だけの病気かと思いきや子供でも発症します。
小児の睡眠時無呼吸は発達の遅れや成長障害を引き起こす可能性が高いので発見した場合、子供の成長などを考えれば早期の治療が望ましいです。
小児のお子さんとって成長にもっとも大切な時期であり、睡眠中に成長ホルモンが分泌され疲労を回復させながら、心身を成長させるので、小児の頃の睡眠は成長に重要な役割を果たします。
この小児の時期に睡眠時無呼吸になってしまうと、成長や発達に影響し、本人が成人してからのその後の生活習慣や体質などに影響を及ぼす危険性もはらんでいるので、ある意味大人よりも楽観視せずに疑いがあるのなら早期に相談したほうがいいでしょう。
ではなぜ起こるのかその原因と治療方法
初期症状
こどもはよくお昼寝したり、日中大人よりも活発に動きまわったりするので、
大人の睡眠時無呼吸の症状として一般的な「昼間の眠気」は小児の場合わかりにくく、発症しているにもかかわらず発見が遅れる場合があります。
疑いを向けるべき大事な点は、朝起床時の「寝起きのの悪さ」(不機嫌)、過度な日中の睡眠 、夜何度もトイレに行く、
また落ち着きがなく注意力が散漫など注意欠陥多動障害(ADHD)にも似た症状が表れます。集中力がなく学習能力の低下を伴っていまいます。もちろん、大人と同じく「いびき」をかくようでしたら
いちばん親御さんに気をつけて欲しいのは、小児の頃に睡眠時無呼吸になると睡眠中に脳に酸素が行きわたらずに慢性的な低酸素症を引き起こしてしまい精神遅滞、先述した成長ホルモンの分泌低下で背が伸び悩み低身長になる可能性もあります。
少しでも疑いが出ているのならはやめの医師の相談が、あとあとのお子さんの健全な心身の形成に役立ちます。
私の苦い経験から
私の場合、よく小学校の頃親に「あんたよくゴロゴロ寝るな、昼寝するな!」、「昼間寝るから夜眠れなくなるんだ。」て言われてましたが、成人して今頃、睡眠時無呼吸だと判明。
全部が小児の頃の睡眠時無呼吸が原因だとは思いませんが、私は現代人にしては身長も低く、太れないというか元々骨格自体がすごく細くて身体がきゃしゃで太くならずに昔から疲れやすいです。
こんな私のようにならないためにも、小児の睡眠時無呼吸は早めが肝心です!
原因は大人と同じ
小児の睡眠時無呼吸の原因は肥大した扁桃腺、鼻とのどの境目にあるアデノイドが高い確率で大きくなりすぎたまま上気道を塞いでしまい睡眠中にいびきや無呼吸を引き起こします。
この扁桃腺やアデノイドは3歳~5,6歳で最大になり、それからは段々と徐々に退縮していくのですが、これに個人差があり退縮していく程度や、最初の大きさなどさまざまで稀に成人まで肥大し続ける人がいるようです。
アレルギー性鼻炎に伴い花の孔が閉じてしまうことが原因になる場合もあります。また、大人とおなじく肥満によって扁桃腺へ脂肪がつき気道を塞いでしまうこともあるので小児の太り過ぎにも注意が必用です。
小児の睡眠時無呼吸の治療方法
小児の睡眠時無呼吸の場合は、本人のその後の成長に大きく関わることから大人のように原因である扁桃部をそのままにして人工呼吸器などの治療を行うことはほとんどありません。
治療を行う年齢にもよりますが、治療方法として扁桃腺の摘出やアデノイドの切除などの根治治療(外科手術)が勧められるのが一般的です。