夢を見るときの睡眠の質とその原因。夢と睡眠のメカニズム。

睡眠と夢
私たちは睡眠中に夢を見ることがあります。朝起きてからもはっきりと覚えている夢もあれば、記憶に残らないものも存在します。夢を見る原因は何か?

はたまた夢を見ることで睡眠の質はどう変化するのかについて調べてみました。




睡眠を知る「レム睡眠とノンレム睡眠」

睡眠と夢
睡眠にはレム睡眠やノンレム睡眠という種類が存在し、レム睡眠の時には活動時に見たり聞いた事の整理をしたり記憶の定着が行われているので、活動的に脳が働いている状態です。そのような状態にある事をレム睡眠と呼ばれているのは、急速眼球活動が行われていて目が活発的に動いている様子が関係しており、急速眼球活動を英語で表記した時の頭文字の3文字を取りREM睡眠とされています。一方で急速眼球活動が行われてない特徴から名付けられているのがノンレム睡眠で、ノンレム睡眠に入っている時には大脳が休んでいるため肉体や脳も休まり、心身の疲労回復に繋がります。

また、ノンレム睡眠には4つの睡眠段階が存在しているため、できるだけ心身共に疲労回復させるべく深い眠りが得られるようにする事も大切ですし、睡眠時間が短めでもノンレム睡眠が多ければ疲労回復が感じられます。眠りについた時はノンレム睡眠から開始されるのですぐに眠りが深い状態になりますが、その後1時間が経過した段階から少しずつ浅い眠りに変化していきレム睡眠に移ります。レム睡眠に移った後は再びノンレム睡眠に移って眠りが深まり、再度浅い眠りになりレム睡眠に移るという様子が繰り返されます。このような90分間にわたる周期が眠りについた後一晩のうちに3回から5回行われ、後半になるほどレム睡眠が増加します。

寝ている間に夢を見る原因

睡眠と夢
人間は、寝ている間に夢を見ることがあります。その夢をいつまでも覚えていることもあれば、起きてからしばらくすると完全に忘れてしまうこともあるでしょう。夢に関しては、昔から精神科医などがその仕組みを解いてきましたが、現在のところ明らかになっているのは睡眠自体が浅いことが原因とされています。人間は眠るときには、浅い眠りと深い眠りの2種類があります。これをおおむね1時間半ごとに繰り返しているとされています。このうち夢を見やすいのは、眠りの浅いの方でしょう。眠りが浅いということは、言い換えれば脳がそれなりに働いているとも言えます。このようなとき、脳で何かを考えているにもかかわらず睡眠中だとすれば、脳の働きによりさまざまなものがイメージできるわけです。睡眠中におこる脳の働きは、その日の経験や最近の考え方がフィードバックされている可能性があります。例えばその日会社で怒られた場合には、夜になると誰かに怒られた夢などを見ることが考えられます。この時面白いのは、同じ人に怒られるのではなく、もっと別の人に怒られるような場面です。一方で現実の世界によい事が起こると、現実とは違うシーンのよい夢を見る傾向があります。

夢を見ているときの睡眠の状態

睡眠と夢
睡眠時に夢を見るのは睡眠中ではあるものの目がよく動くレム睡眠時に多く、その理由は目がよく動いている様子からもわかるように睡眠中であっても脳が活発であるためです。脳が活発であるからこそ様々な事柄を考える事で夢を見ている状態になり、割合として多いのはレム睡眠時であるものの実際には目の動きや活発な脳の動きが起こっていないノンレム睡眠時にも夢は見ます。このようにレム睡眠時に限らずノンレム睡眠時にも夢を見る事が判明してからはまだ日が浅いですが、合わせて明らかになってきているのはレム睡眠とノンレム睡眠では見る夢の内容に違いがある事です。はっきりとした内容やストーリーになっている上に睡眠時間の割に見ている時間が長く、目を覚ました際に詳しく内容を口にできる様子はレム睡眠の時に見ます。そして、内容や考えが曖昧で見ている時に見聞きした事も断片的である様子はノンレム睡眠の時に多く、長さが短めでストーリー性にも乏しいので他者に説明しようとしても説明できないのが特徴的です。また、夢は現実で見聞きした事柄と深く関係しているので活動している時に大きく気持ちに影響するような事柄を目の当たりにした時には、レム睡眠時に現実のようにはっきりとしたストーリーが展開され、実際に声を出したり身体が動く事もあります。

睡眠中の夢の仕組み

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睡眠はホルモンの1種、メラトニンが分泌されることで副交感神経が優位になり、やがて眠気が生じるのが基本的な仕組みです。副交感神経が活発化することで、血圧が下がり脈拍も落ち着き、体温が低下して意識を失う流れです。一方では、神経伝達物質のオレキシンの分泌量も、起床時と睡眠時で変化が生じることが分かっています。オレキシンの分泌量が減少すると意識が保てなくなり、いわゆる睡眠に入ります。眠っている間は、90分の間隔でレムとノンレム睡眠を繰り返しているとされます。レムは眼球運動を伴うもので、身体は眠っていても脳は覚醒しています。人が夢を見るのは、この眠りの浅いレム睡眠の間です。ノンレム睡眠は深い眠りに入るので、呼吸や脈拍は最小限になりますし、脳の活動レベルも非常に小さいものです。レム睡眠は、脳が記憶を整理する時間とされていて、夢はその副産物と考えられます。実際に経験した状況や印象的なことを思い出し、脳が映像を見せるわけです。当然ですが、見たり聞いていないことは夢に出てきませんし、思った通りの映像を見るのは困難です。話の流れがおかしいことも良くありますし、目覚めた後に忘れるのも、誰もが経験から理解している事実です。しかし、目覚めた後にスッキリしますから、やはり夢は脳の記憶整理で、脳という部屋の大掃除のようなものだとイメージできるでしょう。

睡眠にとって見てもいい夢と悪い夢

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夢の内容や頻度は人によって異なりますが、見方によって睡眠の良し悪しが分かります。いい夢とは、内容をハッキリと覚えていなくても、起きた時にポジティブな内容だったと分かるものです。また、楽しかったり嬉しかったなど、見て良かったと思えることが大事です。逆に目覚めが悪く感じられたり、汗を掻いて気分が優れない時は、睡眠にとって良くなかった夢だといえるでしょう。うなされるような悪夢は、ストレスや自律神経の乱れ、ホルモンバランスの崩れなどが影響するので要注意です。特に、起床後も睡眠中の内容を覚えている場合は、眠りが浅く脳がしっかりと休めていない恐れがあります。

夢は脳が記憶を整理する時に見せるものですから、ポジティブに感じられるなら内容を覚えていなくても問題なく、むしろその方がいい夢です。起床後の気分がネガティブでも、内容が思い出せないならまだマシですが、内容をハッキリと覚えていてしかも悪夢なら最悪です。睡眠に入る前に入浴して体温を上げたり、コーヒーなどのカフェインを避けるだけでも、眠りの深さは改善します。胃腸に血流が行くお休み前の食事や、後もう少しという寝る前のスマホいじり、これらをやめることも大切です。
楽しい気持ちになれたり、もっと見ていたいと思うようになれば、それは睡眠が改善している証拠です。
反対に、内容が思い出せる妙に現実味のある内容は、睡眠の質を考えれば見ない方がいいといえます。